高島平殺人、遺棄事件の裁判

死体遺棄容疑で4人逮捕 東京・板橋の不明事件

東京都板橋区高島平のマンション廊下や一室から血痕が見つかり、遺体が運び出されたとされる事件で、警視庁高島平署は24日、死体遺棄容疑で、東京都江戸川区、職業不詳、須和名聡容疑者(32)ら4人を逮捕した。
 高島平署によると、遺棄されていたのは不動産業経営の冨田威裕さん(29)。須和名容疑者の供述に基づき、群馬県吉井町で遺体を発見。冨田さんが死亡した経緯についても4人を追及する。
 調べでは、須和名容疑者ら4人は6月6日午前零時半ごろ、板橋区高島平のマンションから冨田さんの遺体を運び出し、群馬県吉井町の山林に捨てた疑い。
 冨田さんの遺体は吉井町の上信越自動車道吉井インターチェンジ近くの山林から、旅行バッグに入った状態で見つかった。
(共同通信社)

http://mediajam.info/topic/205258


平成19年(わ) 第2963号等 殺人、死体遺棄等
須和名 聡(32)


この事件、記事にしないで、そのうち書こうと思ってスルーしてたんですが、判決が近づいてきたので、優先して記事にします。

この日は、遺族の意見陳述、論告だったのですが、その前の公判については、↓が詳しいのでご覧下さい。
http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/12_2f90.html
http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/22_d0d9.html

遺族の意見陳述
私としても、今日意見陳述をするのは、決断をもって臨んでおります。
息子は、主犯である篠沢、高科、鳥海、須和名、黒木によって、思いもしない29年と2ヶ月の若さで殺されました。
裁判には、息子の身代わりとして1日も休まず、全身全霊で出席してきました。
44年間勤めた職場も辞職し、この裁判に全てを注いでいます。
裁判官、検察官の懸命な努力を目の当たりにし、法廷に敬意をはらっております。
物凄い量の裁判資料を、仕事とはいえ、連日この過酷な作業を繰り返してる裁判官に感謝しています。
また、この裁判に参加されてる皆様にも感謝しています。
皆様が法廷に威厳を与え、その目が真実追求の力になっているのです。
しかし、これだけ多くの方々が見ているのに、犯人達の態度には失望させられ、真に残念です。
私達としては、どのようなものでも判決には納得します。
裁判とは、遺族にとっても神聖なものです。
それに反して鳥海は3ヶ月に及ぶ逃亡生活の上、覚えてないと主張します。
被告人も、娘の復讐などという事実はない、作られたものだ、殺害現場では椅子に座っていただけと言います。
それだけで、ふざけるな!と言いたい。
嘘もここに極まったかと、呆れ果てています。
昨年9月より随分内省する時間があったにもかかわらず、土下座も涙もその一瞬の形だけだったのか!
本当のことを言ってくれ!
真実を語れと言いたい。
今からでも遅くはない、真実を語ってくれ。
それが一面識もなく殺された冨田威裕への謝罪だ。
そのような不真面目な態度でいれば、大事な時に嘘は吐かないという普通の人の生活に戻ることは出来ない。
私としては、裁判には報復論をもっています。
冷静な義務ですらある。
裁判を前提としての報復ですから、報復の連鎖はありえない。
須和名聡には死刑を望みます。
人を殺したら死刑、これは人の普遍的なものです。
人を殺したら、自分も殺されるという前提で社会は成立しています。

私はいまだ解けない疑問がある。
一、事件当日、遺体に対し、篠沢の娘を思って、この野郎、篠沢の可愛い娘を弄びやがって。
そのような正義の心でおこなったのではないのか。
また、衣服を脱がせる時にあった財布はどこにいったのか。
二、初対面で篠沢と会った時、どういう態度だったのか。
怖がっていたのか、馴れ馴れしくしていたのか。
サービスエリアで休んでる時、なにを話していたのか。
三、篠沢に会ったことがあるか、あるとしたらどんな話をしたのか。
四、アオキ弁護士と接見した時、どんな話をしたのか。
なんで弁護士との接触を絶ったのか。
五、穴を掘る支持をしたのは誰なのか。

私は冨田威裕の身代わりとして、この疑問を解明したい。
これが救われるか、絶望を味わうかの分岐点です。
それなのに、彼等は神でもやらない殺人をしていながら、悔いてもいない。
人間性の欠片も見えない。
最後に、知ってることを言え!真実を言え!
意見陳述の機会を与えてくれた裁判官、検察官、この法廷に集まってくれた皆さん、ひとりひとりに感謝します。


論告
今回の事件は、大きく分けて3つです。
一、殺人、死体遺棄
二、覚せい剤取締法違反
三、公務執行妨害、及び傷害
被告人がこの3つの事件を犯したことは、この法廷で取り調べられた関係各証拠により、その証明は十分であります。
では、この3つに対し、どのような刑罰を科すべきでしょうか。
刑罰を決める上で、重要な点を述べます。

一、殺人、死体遺棄について。
まず事件の内容ですが、篠沢らと計画の上で犯した犯行であります。
篠沢は、冨田さんと共同で会社を経営していましたが、冨田さんの態度に怒り、殺害を決意しました。
そして被告人も一緒になって、殺害しました。
紐のようなものでいきなり首を絞めて殺害し、その後、旅行鞄に詰め込み、群馬県の山林に埋めました。
これに対し、刑罰を決める上での重要な事情を述べます。
1、悪質性
2、被告人の関与
3、遺族の感情

1、これを端的に言うと、計画的であり、残忍な犯行であって、引き起こした結果も非常に重大です。
計画的であるという点ですが、何回も話し合って、事前に役割を決め、凶器を準備し、更に旅行鞄や車まで事前に準備しています。
計画的に殺し、遺棄したのは明らかです。
重大性についてですが、被害者は29歳の若さで、仕事では社長を務めていて、経営も順調でした。
交際している女性もおり、3ヵ月後には結婚式を控えていました。
これから人生を謳歌するはずでした。
そのような尊い命を奪われたのです。
どれだけ強く絞められたかは、首の骨が折れていたことからも明らかです。
被害者の苦しさ、未練は想像に難くありません。
更に衣服を脱がされ、折りたたまれ、旅行鞄に入れられ、5日間も連れまわされた上で、暗く深い山中に埋められたのです。
発見された遺体は、筆舌にし難く、無残でした。
被害者が篠沢の娘に嫌がらせをしたなどというのは作り話であり、結果が重大なのは明白です。

2、被告人は事件に対し、利欲的な動機を持ちつつ、重要な役割を担って関与しました。
利欲的というのは、篠沢の金である500万円を自分のものにしたことからも明らかです。
当初、被告人が殺し屋を探すことになり、1000万円を預かったところ、そのうち500万円をとりました。
被告人は返すつもりだったと弁解しますが、全く信用出来ない。
ずっと返していなかった上、逮捕時には300万円を使っていました。
更に、冨田さんの金をとろうと提案し、結局は篠沢に拒否されましたが、利欲的な動機でおこなったことは明白です。
また、殺害計画での役割にも積極的に加担しています。
計画の段階で何度も話し合い、さまざまな提案をしていました。
また、埋める場所を探すなど、積極的に行動しており、重要な役割を担っていました。
事件当日、殺害現場のエレベーターに故障中の札をかけたり、エレベーターの防犯カメラに映らないようにしたりしました。
また、殺害後、被害者を運ぶ車に、バイクで付き添ったりしていたことから、死体を安全に処理できると確信していたことが伺えます。
ですから、死体を埋める場所を探すことは、重要な役割であると言えます。
死体遺棄の役割も、群馬県の雑木林で穴を掘り、穴を埋める、全ての行為に加担しています。
このように、被告人は犯行の計画から最後まで、深く関わり、この悪質な事件に関与したことは明白です。

3、変わり果てた冨田さんとの対面を余儀なくされた遺族の悲しみは、当公判廷でも悲しみや悔しさを切々と語ってくれました。
ご両親にとってかけがえのない冨田さんは、もう戻ってきません。
厳重な処罰を望むのは当然です。
殺された冨田さんは恨み言のひとつも言えないのであって、遺族は代弁しているのです。
厳罰を求めていることを、最大限考慮していただきたい。

二、覚せい剤取締法違反について
被告人が所持していた覚せい剤は多量であり、常習者です。
552gもありました。
軽く100回分を超えるものです。
いかに多いかお分かりになると思います。
覚せい剤で刑務所に行き、出所間もないのに、また手をだしています。

三、公務執行妨害、及び傷害について
警察官から職務質問をうけ、覚せい剤を発見されると、後ろに急発進し、警察官2名に怪我を負わせました。
被告人は、運転席のドアが開いていたにも関わらず、しかも、その内側に警察官2名がいることも認識していながら、後ろに急発進させ、全治10ヶ月の障害を負わせました。

以上、刑罰を決める上で、重要な点を述べました。
これらに加え、被告人の前科関係も重要です。
被告人は前科2犯で、そして前の刑の執行が終わって半年も経たないうちに、いずれの事件も行っています。
法律を守ろうという意識が乏しいことは明らかです。
これらを踏まえ、被告人の刑罰について、どのくらいの刑を科すべきか述べます。

確かに、死体遺棄について、最初に自白しています。
そして、埋めた場所を案内するなど、被告人のために考慮する事情もあります。
しかし、これらを最大限考慮しても、相当の法律を適用し、


被告人を懲役15年の刑に処し、保管されている覚せい剤それぞれを没収するのを相当と思料します。



最後の一言
ご遺族の方に…(聞き取れない)、大変申し訳ない…(聞き取れない)、真摯に受け止め、真相究明のために、冨田さんの弁護士さんに知ってることを全部話そうと思います。今後…(聞き取れない)少しでも癒されるよう努力し…(聞き取れない)



もっと大きな声で喋れよカス!
タグ:論告 殺人
posted by angry man at 22:15 | 東京 霧 | Comment(3) | TrackBack(0) | 殺人裁判傍聴記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
  1. 中国の女子高生暴行事件とかのニュースからいろいろ調べてたらたどり着きました。

    なかなか興味深い内容ですね。

    裁判員制度とかも始まることですし、法廷でのやり取りが読めるのはいいと思いました。

    ちょくちょくよらせてもらおうと思います。
    Posted by をぐ at 2008年07月15日 01:44
  2. え??
    死刑じゃないの??
    すげームカつくんだけど。

    刑務所出たからって全く更生なんてしてないし。
    もっと刑の厳罰化絶対必要。
    この犯罪者らの中の一人で
    「自分の死をもって、もう犯罪を起こさないようにしてほしい」ってことで自殺した母親もいたみたいだけど
    そのクソ息子は全く母親の切なる思いもわかってない。

    こんだけ再犯が多い中
    司法も少しマヌケな気がします。

    そーそー↑のリンクとか見たけど
    裁判傍聴のサイトって結構あるんですね(・∀・)
    Posted by ずんげ at 2008年07月16日 12:08
  3. コメント有難うございます。

    をぐさん
    どうぞ見苦しいクズ共をご覧下さい。


    ずんげさん
    確か、それってこいつの母親のことだったと思います。
    Posted by 管理人 at 2008年07月16日 21:28
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