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責任能力の有無を争う殺人未遂裁判。(妹さんの証人尋問編)
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平成20年 合(わ) 第8号 殺人未遂 渡邊梨沙(27)
被告人の交際相手の証人尋問です。
弁護士「あなたは結婚情報センターを通じて梨沙さんと知り合って、今でもお付き合いしてるんですね?」
彼氏「はい」
弁護士「交際しようと思ったのは、何故ですか?」
彼氏「凄い大人しい人で、自分の性格に合うと思ったので」
弁護士「その頃、梨沙さんは何処に住んでましたか?」
彼氏「川口のアパートです」
弁護士「なんで実家に戻ったんですかね?」
彼氏「元彼にストーカーのように付き纏われていて、ちょっと危ないなと思ったので、お母さんと相談して」
弁護士「梨沙さんとは、どのくらいの頻度で会っていたのですか?」
彼氏「そうですね、初めの頃は1週間に2回だったのですが、後のほうは毎日のように会ってました」
弁護士「お付き合いを通じて、どういう人だと思いましたか?」
彼氏「冗談も通じないくらい真面目で、自己主張しない子だなと思いました」
弁護士「人に合わせる性格ということですか?」
彼氏「そうですね」
弁護士「梨沙さんの性格を具体的に説明してもらえますか?」
彼氏「そうですね、夜ご飯食べたいものがあるかと聞くと、ないと答え、中華にするか和食にするか聞くと、どっちでもいいと答えます」
弁護士「なにか聞かれた時に、曖昧な返事をしてしまうということですか?」
彼氏「そうですね」
弁護士「例えば今回の事件があって、この点はこうだったんですね?と聞くと、そうですねと答えるだけなんですけど、交際してる時もそんなかんじですか?」
彼氏「そうですね」
分かりました。
2人はお似合いなんですよ。
2人共、「そうですね」という言葉を口癖のように使います。
似てるんですよ、きっと。
弁護士「なんか言動がおかしいと感じたことはありますか?」
彼氏「ドライブしてる時、ふと横を見ると口をパクパクしてたり、笑い出したり、突然私に奥さんがいるんじゃないかと言い出したりしましたね」
弁護士「口をパクパクとか、クスクス笑うとかは癖じゃないんですかね?」
彼氏「違いますね。毎回それがあるわけじゃないんですよ」
弁護士「口をパクパクというのは、誰かと話をしてる感じですか?」
彼氏「そうですね、私にはそう見えましたね」
弁護士「あなたに奥さんがいると疑わせるようなことはあったんですか?」
彼氏「全く身に覚えがないですね」
弁護士「口をパクパクとか、クスクスとかを、梨沙さんに指摘したことはありますか?」
彼氏「ありますね」
弁護士「なんて言ってました?」
彼氏「本当?とか、自分のやってることに気づいてないようでしたね」
弁護士「常におかしな言動があるわけではないと言ってましたが、どのくらいの頻度であるんですかね?」
彼氏「そうですね、酷い時は4、5日程度でありますね」
弁護士「昨年の9月に実家に帰ってから、おかしな言動は増えましたか?」
彼氏「そうですね」
弁護士「病院に連れて行こうとは思わなかったんですか?」
彼氏「私は病気だとは思ってなかったので、休みの日に山とか海とか行ったりすればと思っていたので、連れて行かなかったです」
弁護士「梨沙さんは、今まで迎合的だったのが、変わったそうですね?」
彼氏「そうですね、12月頃から変わりました」
弁護士「具体的にはどのように変わったんですか?」
彼氏「引越しの時に、自分の家から頼んでいないものを持ってきてくれたりしました」
弁護士「ジュースのことは?」
彼氏「そうですね、ずっと断ってから飲んでたんですけど、なにも言わずに飲む、普通の状態になりました」
弁護士「12月21日の晩は、梨沙さんは何処にいましたか?」
彼氏「私のアパートに泊まりました」
弁護士「その時、おかしなことはありましたか?」
彼氏「そうですね、一緒に寝てたんですけど、ふと見ると目を見開いて天井を見てました」
弁護士「ビニール傘で叩かれたそうですね」
彼氏「はい」
弁護士「理由は聞きましたか?」
彼氏「聞きました」
弁護士「なんて言ってましたか?」
彼氏「私の態度が気に入らないというようなことを言ってました」
弁護士「あなたから見て、梨沙さんの記憶力がいいと思いますか?」
彼氏「いえ、あまりよくないと思います」
弁護士「どういうことから?」
彼氏「一緒に何度も食べに行ったお店の名前を忘れてたりするので」
弁護士「梨沙さんのお母さんに会ったことがありますか?」
彼氏「川口のアパートから移る時に会いました」
弁護士「その時になにか言ってましたか?」
彼氏「この子は病気だから、病院に連れて行かなければならないと言ってました」
弁護士「あなたはそれを聞いて、なんと答えました?」
彼氏「そうですねと言いました」
弁護士「梨沙さんが、お母さんに対する不満をあなたに言ったことがありますか?」
彼氏「ないですね」
弁護士「仲の良い親子だなと思ったことは?」
彼氏「そうですね、なにかあるとお母さんに話してたようですね」
弁護士「今回の23日の事件のことを、誰から何時聞きました?」
彼氏「当日、彼女に電話したんですが、繋がらなかったので、なにかあったのかと思って、彼女の家に行ったら騒ぎになってました」
弁護士「どう思いました?」
彼氏「なんでこんなことをやったんだろうと思いました」
弁護士「あなた何回も面会に行ってますよね?」
彼氏「はい」
弁護士「その時、おかしな言動はありましたか?」
彼氏「口をパクパクさせたり、クスクス笑ったりしてました」
弁護士「梨沙さんは、あなたが来ると喜びますか?」
彼氏「いえ、一時期面会を拒否されてました」
弁護士「今では会ってくれてるんですよね?」
彼氏「はい」
弁護士「面会を拒否してた理由を聞きましたか?」
彼氏「いえ、聞いてないです」
弁護士「あなた自身は理由をなんだと思ってますか?」
彼氏「私が高校の時に強姦をして、それからも強姦して殺戮を繰り返してるという文があったので、そのことで会いたくなかったんだと思います」
弁護士「いずれ梨沙さんが社会復帰した時に、どうしたいと思いますか?」
彼氏「出来れば結婚して、子供を産んで生活していきたいと思います」
弁護士「こんなことがあったんだから、別れたいと思わないんですか?」
彼氏「そう思うんなら、こんなとこには来ません」
愛だなぁ…。
私でも愛する人がこのようなことになっても、同じ気持ちになりますね。
彼は誠実で良い人間なんだろうなぁと思いました。
弁護士「なにか裁判官に言いたいことがあったら言って下さい」
彼氏「彼女のしたことは許されることではないと思うのですが、今の彼女に刑を勤めることが出来るとは思えないんですね、病院で治療して、その後に社会貢献していくことが大切だと思うので、出来れば執行猶予をつけてもらいたいです」
検察官からの尋問です。
検事「海や山にドライブに行った時、リラックスできてると思いましたか?」
彼氏「そうですね、初めの頃は表情がなかったのですが、リラックスできてるようで、段々変わってきたなと思ってました」
検事「他に女の人がいるんじゃないかと言われて、説明したんですか?」
彼氏「いないよと言いました」
検事「納得してましたか?」
彼氏「納得…、まぁそんなことがなかったかのように接してくれてたので」
検事「事件の前の夜に、目を見開いて天井を見ていたんですよね?それを見てどう思いました?」
彼氏「おかしいなと思って、眠れないの?と聞いたら、うんと答えてたんですが」
検事「大体、天井を見ていたことのなにがおかしいの?」
彼氏「夜の2時3時ですから、もうピクリともしないで見てたんですよ」
検事「で、次の日に起きてみたら、眠れなかったと言ってたんですか?」
彼氏「はい」
検事「なんで眠れなかったか理由を言ってましたか?」
彼氏「いえ、実家にいる時も眠れないことが多かったようなので」
検事「それでイライラしてたとのことですが、どういうことから、そう感じたんですか?」
彼氏「洗濯してたんですけど、何時もは、いいよと言ってもやってくれるんですが、その日に限って、いいよと言ったら手伝ってくれなかったんですよね」
検事「で、その後にカレー屋さんで傘で叩かれたんですよね?」
彼氏「はい」
検事「その前にやり取りはあったんですか?」
彼氏「いえ、特に無いです」
検事「12月になってから、迎合的だったのが自発的になったんですか?」
彼氏「そうですね、今までは自分の意思がなかったんですが、変わっていきました。その反面、口をパクパクさせたり、クスクス笑うことは増えていました」
検事「被告人が、お母さんから買い物を頼まれたことがありましたか?」
彼氏「ありました」
検事「買い物を断っていたことは?」
彼氏「ないですね」
検事「買い物のお金は誰がだしてたんですかね?」
彼氏「本人が出してるようでした」
検事「被告人の趣味はなんですかね?」
彼氏「殆ど無趣味です」
検事「本とか読んでませんでしたか?」
彼氏「駅にあるフリーペーパーの求人誌をよく読んでました」
と、これで証人尋問は終わりなのですが、前回の記事のコメントで、躁状態は見られないと言ったのですが、私の認識不足のようでした。
はるさん、すみません。
どうやら躁には、イライラの強い不機嫌な躁もあるそうです。
鬱だとすると、家事に対する意欲の低下が見られないんですよね。
私は専門家ではないので、詳しくは分からないのですが、お母さんなんて本当に普通のおばさんで、饒舌でしたし、大きな声でハキハキと質問に答えてましたし、鬱病の人って周りから見ただけでは分からないものなんですかね。
それとも、鬱病とは常に発症してるわけではないのですかね?
被告人のほうは、几帳面、生真面目なところがあり、まさに鬱病になる条件に当て嵌まるんですがね。
もしかしたら、他の精神疾患の可能性もあるのでは?と思いました。
被告人については、正直、アダルトチルドレンという言葉が1番しっくりくるんですよね。
まぁ、鬱病というより、なんらかの人格障害と診断されるのではないでしょうか。
ただ、それが事件当時の責任能力の有無となると、これは厳しい気がします。
自分に対する不利益、自分に対する侵害を一応認識していたようですし、これでは心神喪失とは言い難い。
つまり、買い物を頼まれた点ですね。
ここが検察が責任能力があったとする根拠の要でしょう。
心神耗弱の可能性なら否定出来ませんが。
アダルトチルドレンは、可哀想です。
世の中の親は、愛情を注いで子供を育てて下さい。
ただし、必要以上の愛情は、子供をダメにします。
タグ:殺人





うつ病でも様々ありまして、すべてのうつ病患者が、
よくドラマなんかで見かけるずーんと落ち込んでて、無口になるわけではないんですよね。
うつ病にかかってても、前頭葉の機能低下までいかなければ元気がなくても饒舌のままの人もいます。
ただこの被告人は、妄想的なのと空笑いから軽い統合失調症か境界性パーソナリティ障害な感じがしますね...
ちなみに性格が几帳面とか関係なしにどんな人でも突然うつ病になったりもするので、
怒れる男さんもあまり無理はなさらないでくださいね。
はっきり言って有ります。そういう人何人も知ってます。
ず〜と沈みっぱなしで有れば家事どころか本当に何もする気が起きません。ある程度、欝と向き合っていて浮き沈みしている状態で有れば浮いてる時に家事とか済ませる人も多いです。後は義務感も有るんでしょうか??
後は普段普通に過ごしてても何かの切欠で欝に入る人も居ますね。
欝とかをすべて理解するのは難しいですよ本当に・・・
それとかいさん多分管理人さんは何事も好い加減で出来る人だと思うので欝には成り難いと思いますよ?wただ大切な人(彼女?)への愛情が尋常では無いようなのでそれでなるかも???www
かいさん
そうなんですか…。
自分では鬱から1番遠い人間だと思ってました。
赤木のイノシシさん
よく私のことを分かってるようでw
女性が絡まないことは常にいい加減な人間です。
基本的に広く浅くタイプなので、行き詰ったら他に目を向けます。
ただ、最後の言葉を考えると、鬱にならないとは断言できませんね。
ただ、尋常でない愛情ではなく、無償の愛と言って下さい。
というか、無償の愛を与えられる存在に出会えた人なら、イノシシさんの言う尋常ではない愛情というのは極普通のことだと思いますよ。
僕も、専門家でもないのに、決め付けっぽく書いてしまったのは、反省すべきだと思います。
けど、この彼氏さん本当に優しい人なんですね。
この人がいれば、彼女は立ち直れるんじゃないかって気になります。
早く法廷が終わって、少しでも早く療養できるといいんですけど。
ホント優しい人であり、愛があるんだなと思います。
初めは金髪ロン毛なんで、軽い奴なのかと思ってたら、とても誠実な人でした。
言葉遣いもしっかりしていて、大人でした。