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小学1年生の女の子に対する殺人未遂は、重大な犯罪です。
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常人には被告人の考えてることは理解不可能です。
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平成20年 合(わ) 第172号 殺人未遂、銃砲刀剣類所持等取締法違反
西牧由香里(42)
検察官からの質問です。
検事「あなた自身、身体的な病気はあるんですか?」
西牧「特にないと思います」
検事「あなたは1990年まで自衛隊にいたんですか?」
西牧「はい」
検事「自衛隊を辞めた後、正社員として仕事をしていたのは、何時までですか?」
西牧「おそらく1996年か1997年までだと思います」
検事「それ以降は、アルバイトや派遣社員の仕事をしていたんですか?」
西牧「はい」
検事「平成19年になってからは、仕事はしてないわけですね?」
西牧「なかったと思います」
検事「収入はどうしてたんですか?」
西牧「母が月に1回か2回、2万円くらい置いていってくれてました」
検事「シナノさんから騙されたと言ってますが、具体的にはなにを騙されたんですか?」
西牧「レコードを騙し取られました」
検事「それは何時ですか?」
西牧「騙されたと気づいたのは去年ですが、取られたのは1999年です」
検事「他には、なにか取られた物があるんですか?」
西牧「本とかも返してくれませんでしたし、なによりも色んな曲の中に情報があって、私とシナノが、まるで姉妹のように情報が伝播されてました」
検事「去年、騙されたことに気づいたと言ってますが、その切欠はなんですか?」
西牧「去年の暮れに掃除をしてたら、2000年くらいにシナノチカコが勤めていた会社の電話番号が出てきたので、連絡をとりました。そしたら、話をしているうちに段々分かってきて、そしたら、それを岡田さんに通りすがりでもって言われて」
なにがなんだか…。
検事「あの…、シナノさんと話して、騙されたのが分かったんですか?」
西牧「はい」
検事「シナノさんが、何処に住んでるか知ってましたか?」
西牧「渋谷ってことは聞いてました」
検事「シナノさんの勤務先は知っていたんですか?」
西牧「はい」
検事「シナノさんを恨んで準備したことは、包丁以外になにかありますか?」
西牧「特にありません」
検事「近所の人で、猫に殺虫スプレーをかけるという話がありましたが、それをあなたは見たんですか?」
西牧「見てはいません」
検事「何故、猫に殺虫スプレーをかけたと思ったんですか?」
西牧「クロイの家に面したところから、殺虫スプレーの臭いがしたんです」
検事「猫に向けてかけたということなんですか?」
西牧「それ以外、考えられません」
乏しい根拠だこと…。
検事「これ、偶々ね、クロイさんの家で、バルサンを焚いたりしたということじゃないんですか?」
西牧「普段はベランダの開け閉めしないのに、その時はベランダを閉める音がしました」
いや、バルサンを焚いたら、普通は換気するだろ。
検事「BB弾を撃ち込まれたという話ですが、具体的に猫が撃たれるのを見たんですか?」
西牧「見てはいませんが、角度的にクロイのところからとしか考えられません」
検事「あなたの家の猫が負傷したということがあったんですか?」
西牧「負傷はしてませんけど、当たったことはあったかもしれません」
検事「クロイさんに対して、文句を言ったことがありますか?」
西牧「その頃は、嫌なことがあったらノートに英語で書くようにしてましたので」
検事「被害者のお母さんが、あなたに悪口を言ったことがあったというのは、具体的にどういうことですか?」
西牧「悪口というか、シナノチカコのことにしても、あなたがしたことだからとか、そんなもん連絡してくるほうが悪いじゃんとか、ゲラゲラ笑いながら言うんです」
検事「あなたに対して、面と向かって言ってきたんですか?」
西牧「いえ、家の前を通り過ぎる時だけです」
検事「それは偶々、他の人と別の話をしていただけじゃないんですか?」
西牧「いえ、そうは思いません。タイミングの問題です。偶然とは思いかねます」
タイミングの問題じゃなくて、シナノチカコのこと自体を知らないことが問題じゃないの?
検事「ナカモリさんの話ですが、具体的に以前にトラブルがあったんですか?」
西牧「タカハシの嫁と仲が良くて、家の近くで立ち話をしてるんですけど、会話の最後にタカハシの嫁が大きな声で、いくら障害があるからって、家が甘やかしすぎですよねって大声で言ってくるんです」
検事「ちょっといいですか、ナカモリさんとのトラブルがあったんですか?」
西牧「それの切欠が、さっきの話なんです。実のお母さんにあんなに怒鳴ってたら、怖くて近寄れないと言われました」
検事「ナカモリさんとの間で争いになったことはありますか?」
西牧「それはありません」
検事「近隣の方に対して、どう思ってるんですか?」
西牧「早く引越ししたかったんです…」
検事「みんな殺してやろうとは思ってませんでしたか?」
西牧「それはノートに書いて、変わりにしてました」
検事「それは実際に思ったから書いたんですか?」
西牧「ずっとそうだったか分からないんですけど、とにかく書くだけなら迷惑にならないから、英語で書いてました」
検事「取り調べの時に、自分を馬鹿にする人、全てを殺してやろうと思っていたと言ってるんですが、記憶にありますか?」
西牧「ありません」
検事「今回の事件で使用した包丁は、元々どこにあったんですか?」
西牧「家にありました」
検事「その包丁をどうしたんですか?」
西牧「最初は自殺しようと思って、机の引き出しに入れてました」
検事「その後、どうしたんですか?」
西牧「その後は、暫く忘れてました」
検事「それを思い出したのは何時ですか?」
西牧「シナノチカコのことがあってからです」
検事「包丁を自分で研いだことがありますか?」
西牧「事件の5、6日前に研ぎました」
検事「なんの為に研いだんですか?」
西牧「多分、シナノチカコに仕返しをしたくてだと思います」
検事「今回の被害者を見たことはありますか?」
西牧「あの、顔をハッキリと覚えてるわけではないんですけど、岡田さんの家の前で、おままごとをしてる女の子達とは思ってました」
検事「岡田さんの娘さんだと分かってましたか?」
西牧「うすうす分かってました」
検事「子供に嫌がらせをされたことがあるんですか?」
西牧「親子でもって、男の子が『ねぇねぇ、ここの人って怖い人なの?』と聞いたら、お父さんが『違うよ、悲しい人なんだよ』って言われました」
えっと、ここでお詫びです。
ここまでメモしてたのですが、ボールペンのインクが切れてしまったんです。
なので、ここからはメモしてません。
すみません。
この後は、デビッド・ボウイの話が、また出てました。
詩の中に、言葉は忘れたんですが、『お前を離さない』みたいな詩があるとしたら、それは全て自分に向けての言葉だと思ってたらしいです。
正直、デビッド・ボウイの話はもううんざりでした。
それにしても、もし私がこの事件の裁判員だったとしたら、どう判断するんだろう。
責任能力と殺意について。
非常に難しい。
あったとは思うけど、ないような気もする…。
とにかく、一刻も早く彼女を病院に入れてあげて下さい。
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被告側は懲役8年に不服と控訴。
高裁にまで・・
正直、どんな判決が出ても安心出来ません。
被告人は精神に支障のある人なので、今の状態で社会復帰はしてほしくない。
今、外に出せば生まれ育った家に舞い戻る。
そんな不安の中で生活しています。
被告人が社会復帰する前には引っ越しはしますが、とにかく今は少しでも長くと思います。