それでもボクはやってない。(被害者の証人尋問編)

それでもボクはやってない。
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平成20年 (ろ) 第1029号 公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反
長谷川裕一(24)



さて、本日は被告人にスカート内を盗撮されたと主張する被害者の証人尋問です。
意外にも遮蔽処置がとられました。
遮蔽はないと思ってたんですけどね。
まぁ、別にいいんですが。


まずは検察官からの主尋問です。

検事「ご職業は?」

被害者「職業は、公認会計士補です」

検事「公認会計士補ということは、試験が控えてるんですか?」

被害者「12月に試験があって、それに合格すれば公認会計士になれます」

検事「事件のことをお聞きしますが、今年の6月29日、エスカレーターでどんな被害に遭われたんですか?」

被害者「私の後ろにいた男の人が、携帯電話で私のスカートの中を撮影しました」

え!?撮影したの?
なんか前回の話では、画像はなかったって話だったけど…。

検事「その男の名前は覚えてますか?」

被害者「長谷川裕一です」

検事「どうして撮影されたと思ったんですか?」

被害者「その日は雨が降っていて、雨の時はストッキングが嫌だったので、素足だったんですけど、私の太腿になにかあたって振り向いたら電子音がして、凄い驚いた顔をして携帯を隠して逃げようとしたので、盗撮されたんだと思いました」

検事「太腿にどのような感覚があったんですか?」

被害者「難しいんですけど、机の角があたったような感覚でした」

検事「エスカレーターに乗った時は、人はどうだったんですか?」

被害者「エスカレーターに1番近い場所に乗っていて、先頭でエスカレーターに乗ったので、前には人はいなかったと思います。ただ、後ろにはいました」

検事「エスカレーターを上がりきる3.2m手前で太腿になにかあたって振り返ったと、どっちの太腿ですか?」

被害者「右の膝の裏から10cmくらい上の辺りになにか触れました。スカートが短かったので、スカートの裾があたるかあたらないかの場所だと思います」

検事「で、右の太腿になにかあたって、すぐに振り向いたんですか?」

被害者「はい」

検事「すると、被告人がいたんですね?」

被害者「はい」

検事「どんな雰囲気でした?」

被害者「まず目が合ったんですけど、その時、本当にやばいって顔をしたんですね。それで、なにか隠すようにして、驚いた顔をしたまま空いてる右側をくだって下りようとしたんですね。でも、物理的に無理で、オロオロしてたところを、『盗撮したでしょ?』と言って、捕まえました」

検事「下りようとしたとは、少し下におりたんですか?」

被害者「1、2歩…、凄い逃げたい気持ちが全身から出てました」

検事「被告人は、自ら逃げるのを止めたんですか?」

被害者「自ら止めたし、私も手を掴んでいたので」

検事「そうこうしてるうちに、エスカレーターを上がりきって、そこでどういうことがありましたか?」

被害者「物凄い腹がたったので、彼は呆然としていたので、彼の胸ぐらを掴んで、『今、盗撮したでしょ!なんでそんなことすんの?』と言いました」

検事「あなたが振り向いた時の、被告人の必死を言葉で表すのは難しいと思いますが、言葉でいうとどんな感じですか?」

被害者「その時のことは2つだけなんです。やばいっていう驚愕した顔と、隠したいという逃げたい感じです」

検事「シャッターの音は、どんな音でしたか?」

被害者「電子音がしたことは覚えてるんですけど、はっきりとどんな音とは言えません」

検事「被告人を壁かなんかに押し付けてたんですか?」

被害者「はい」

検事「その時、被告人はなにか言ってましたか?」

被害者「彼は、その時なにも言ってなくて、『誰か駅員さん呼んで下さい』と言ったら2人来てくれて、その時に初めて『すみませんでした』と言ったので、『私のことはいいけど、そこまで育ててくれた親が可哀想でしょ』と、私は家族を大切にしてるので言ったら、『すみません』と言って、私のことはいいけどって言葉で、『分かりました。じゃあ、今日はこれで』って帰ろうとしたんですね。(笑)そしたら、駅員さんが『そういうわけにはいかないでしょ?』って言ってました」

被告人が帰ろうとした件、被害者は本当にびっくりしすぎて笑ってるって感じでしたw
どんだけ図々しいんだってw

検事「駅事務所に連れていかれる状況は、どんな感じでしたか?」

被害者「彼は駅員に両側を組まれてる状況でした」

検事「その間、被告人はなにか言葉を発しましたか?」

被害者「ないです」

検事「駅事務所の中では、どんなことがありましたか?」

被害者「私は椅子に座らされて、彼は奥のパーティションで区切られたところに連れていかれました。でも、その後に駅員さんが私に『大丈夫?』って声をかけてくれたんですけど、誰も彼のことを見てなかったので、『画像を消されるから、彼のことを見て下さい』と言いました」

検事「それで見に行ってくれたんですか?」

被害者「はい。それで駅員さんが戻ってきて、『もう画像は消しちゃいましたと言ってます』と言われて、酷いと思いました」

なるほど、そういうことですか。
盗撮はしてたんですね。
しかも、自分の口で画像を消しちゃったと言ったわけですね。

検事「痴漢の被害に遭ったことはありますか?」

被害者「あります」

検事「その時に犯人を捕まえたことはありますか?」

被害者「ありません」

検事「では、今回は勇気がいったでしょ?」

被害者「普段はそんなに怒ったりしないので、その時は怖かったんですけど、こんな理不尽なことを普通に生活してる私が、なんでされなきゃいけないんだと思いまして」

いや、本当にそうだと思いますよ。
もっと理不尽なことをされてる人がたくさんいます。
本当に善良な人が泣かなきゃいけないなんて馬鹿らしいですもんね。
あなたの対応は間違ってません。

検事「結局ね、捜査段階では認めていたんですけど、公判段階になって否認に転じたんだけど、証人に被告人を陥れる事情がありますか?」

被害者「ないです」

検事「結局、法廷にまで出てくることになったんですけど、仕事は休んだんですか?」

被害者「そうですね」

検事「ところで、あなたの身長は?」

被害者「156cmくらいです」

検事「当時はヒールを履いてましたか?」

被害者「履いてました」

検事「それはどのくらいあります?」

被害者「7cmくらいです」

検事「被告人は、背が高かったですか?」

被害者「うん、高かったです」

検事「被告人は、太腿に傘の柄があたったかもしれないと言ってるのですが、どうですか?」

被害者「傘の柄は丸っこいじゃないですか。私があたったのは、角って感じで、しかも私に傘の柄をあてたら、後ろにたくさん人がいたんで、その人にも傘の先があたってると思います」

おお、随分説得力のあることを。
頭の回転が速いですね。
感心しました。

検事「否認に転じてることに対しては、どう思ってますか?」

被害者「社会的に、きちんと真面目に生活してる人はたくさんいると思うんですけど、どうしてそれが出来ないのかってことと、最初に認めてたのに、私は法廷に出なければいけなくなったり、そういう迷惑を考えてないのかなと思うし、育ててくれた親に、どれだけ迷惑をかけてるか分かってるのかって思いました」

被告人の両親も耳が痛かったでしょう。
もはやここにきて息子の無実を信じてるってことはないでしょう。
なんせ、傍聴席に両親ともに居ましたからw

検事「親に関して先ほども言ってましたね?」

被害者「私は地方出身で、東京で会計の勉強をさせてくれて、真面目にやるのが当然、親孝行だと思うから、犯罪をするとか考えられません」

この被告人に比べて、この被害者がどれだけ素晴らしい人間か、良く分かりました。
なんか正反対の人間を見せられてるようでした。
なんか、大人と子供だなぁ。


弁護人からの反対尋問です。


弁護士「普段、眼鏡をかけてるんですか?」

被害者「はい」

弁護士「すると、その日はコンタクトだったんですか?」

被害者「仕事で疲れたので外してました」

キターと思ったろうね、弁護人は。
眼鏡をかける視力で、被告人の表情が正確に見て取れたのか!
携帯を隠そうとしたのが分かったのか!
と、たたみかけるチャンスですもんね。
私も、お!と思いました。

弁護士「裸眼だと、視力はどのくらいなんですか?」

被害者「1.1とか」

…。
残念でしたwww
ざまぁw

弁護士「あ、そうですか。携帯があたった時は、足を揃えてたんですか?」

被害者「足を開いて立ってる人なんて、いないと思うんですけど」

判事「質問に対して答えるようにして下さい」

被害者「はい」

弁護士「傘かどうか分かると言ってましたが、(傘の実物と、被告人の携帯と同機種を示して)なんかそんなに変わらないと思うんですけど」

被害者「私があたった物は、薄い感じなので、全然違うと思います」

弁護士「それ感想ですよね?」

被害者「うーん…」

え?感想を聞いてるんじゃないの?
直接見たわけじゃないんだから。
なにを言ってるんだ、この弁護士…。

弁護士「見た感じは同じかなと思うんですけど」

被害者「それも感想ですよね」

ちょwwwwwwwwwwwwwww
激しくGJ!
思わず笑ってしまいましたw

弁護士「後ろを、体をひねって振り返った時、なにかあたりませんでしたか?」

被害者「あたってません」

弁護士「携帯が太腿にあたるくらい近かったなら、振り返った時に食い込む感じになると思うんですけど」

被害者「押し付けられた感覚はないです」

弁護士「シャッター音か覚えてないとのことでしたが、シャッター音と他の電子音の区別はどうですか?」

被害者「電子音のようなものではなく、短い感じでした」

弁護士「シャッター音に、余韻があったか分かります?」

被害者「それは覚えてないです」

弁護士「カシャって感じでしたか?それともカシャーーーンって感じでしたか?」

被害者「(爆笑)」

弁護士「被告人は、1段下りて下に居たということは、段数で言うと2段下に居たんですか?」

被害者「はい」

弁護士「振り返った時の、被告人の顔の位置はどの辺りでしたか?」

被害者「私が見下ろす感じだったと思います」

弁護士「振り向いた瞬間は、どんな感じでしたか?」

被害者「驚いた感じで、やべぇって」

弁護士「それは先ほど言いましたよね」

被害者「さっき言ったのと同じです」

この弁護士はなにを考えているんだ?
先ほど言いましたよね?って、あんたが同じ質問をしてるからだろうが。

弁護士「携帯を隠そうとしたというのは、どんな感じですか?」

被害者「手を後ろに引いて隠すような感じです」

弁護士「すると、撮影と同時に後ろに引いたんですかね?」

被害者「それは分かりません」

弁護士「携帯で撮影してるってことは、振り向いた時に足にあたると思うんですけど、なかったんですよね?」

被害者「撮る時はそうかもしれないけど、彼の場合はばれないように、触れないように撮ってたと思うので、まぁ私は背後でおこなわれたことだから分かりません」

弁護士「隠そうとした時、携帯は開いてましたか?」

被害者「中途半端に閉じてました」

弁護士「びっくりした表情とはどんな感じですかね?」

被害者「は!って感じで固まって、やばいって感じでした」

弁護士「他の表現で言うと?」

被害者「同様してるような」


実は、ここでボールペンのインクが切れてしまいました。
地下まで退廷して買いに行くわけにもいかず、大事な点は記憶しようと思ってたのですが、結局この後はすぐに質問も終わり、重要な点も全くありませんでした。
まぁ、完全に弁護人の完敗と言って差し支えないでしょう。

それにしても、この被害者の子は頭の回転が速いし、面白いし、親思いの良い子だし、かなり好感がもてました。
しかも、最後にはこんなに敵対した弁護人にまで頭を下げてるんですよね。
うーん…、なんか私も良い気分に浸れましたw

ところで、弁護人は振り向いた時に携帯があたるのでは?ということに拘っていましたが、普通に考えて被害者の太腿に携帯があたってしまったことに被告人も気づいていたでしょうから、下げるのが自然ですよね。
しかも、振り向くかもしれないという危険も感じたでしょう。
そうすると、あたらなかったというのは、全く不自然ではないと思います。

まぁ、どちらにしろ、前回も言ったように、あまり君を叩く気はしません。
堂々とみっともないことを主張してるというのもありますが、なにより被害者に清々しい気持ちにさせてもらったのでw

さて、次回は被告人質問がおこなわれます。
俺は童貞だから、女なんて興味ない!という言葉が出るのでしょうか。
非常に興味深いところです。
でも、被害者の証人尋問を聞くかぎり、そろそろ諦めてもいいんじゃね?とも思います。
検察官としては、被告人質問で、被告人がどう答えるかによって、取調べを担当した警察官や駅員などの証人尋問を請求すると言ってました。
もし、被告人が往生際悪く、無茶苦茶なことを言い出したら、長くなるんでしょうね。
でもねぇ、被害者の証人尋問を聞いた後だと、任意性で争うことに意味があるのか疑問になりました。
任意性で争うことに意味を見出すことは難しいですよ、これ。



それでもボクはやってないと言い張るつもりですか?
posted by angry man at 17:46 | 東京 晴れ | Comment(1) | TrackBack(0) | その他の性犯罪裁判傍聴記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
  1. とうさつしようとしたら、太ももに当たらないように携帯持って行きますよね?うっかり当たってしまったんですよね?
    傘だろうが携帯だろうが、エスカレーターの下の人が持っているものが当たることが変なんだけど?
    電車の中とかでかばんが当たった、なら解るけど上に居る人に下の人の持ち物が当たるって、釣竿とか?傘って下に向けて持つものだしね。変なの〜
    Posted by なつ at 2008年12月02日 18:48
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