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平成19年 刑(わ) 第1709号 強制わいせつ 白田智之(29)
昨日の続きです。
情状証人である被告人の母親に、判事から質問です。
判事「面会の時に、どんな話をされたんですか?」
母親「とにかく面会時間が少ないので本人が、差し入れ持ってきてくれた?とか聞くもので、話す時間がないのですが、秋田に行くか、刑務所に行くかだよとは言っています」
判事「そしたらなんだって?」
母親「秋田に行くって(笑)」
判事「被告人は、前にも施設に入っていたことがあるんですか?」
母親「大泉学園に入れてました」
判事「それは、いくつの時?」
母親「22の時です」
判事「どのくらい入ってたの?」
母親「2,3日で、すぐに裸足で逃げ帰ってきました」
判事「それじゃ今回も同じことになるんじゃないですか?」
母親「今回は秋田なので」
判事「それだと尚更、犯罪を犯して帰ってくる可能性もあるでしょ?大泉学園から、2,3日で逃げ出してきた。それから成長してますか?」
母親「警察でも1ヶ月くらい入れられてるので、我慢できると思います」
判事「だから余計に施設が嫌になってるんじゃないの?」
母親「…」
判事「ようするに、私が何故こんなことを言ってるのかというと、お父さんお母さんが一生懸命に考えてるのは分かるんですけど、ただ施設に入れれば良いとは思わないんですよ」
母親「でも、私もこんな体ですし…」
判事「それは分かってるんですけどね。もうこれ以上は言いませんが、もう少しご両親が認識してないと、また繰り返しますよと言いたいんです。さっきから責めてるように思われるかもしれませんが、そうじゃないんですよ」
情状証人に比べて、妙に短い被告人質問です。
弁護士「今回の事件ですけど、この時どうして公園に行ったの?」
白田「…」
弁護士「分からない?」
白田「…」
弁護士「今回の件で、自分のやったことについて反省してますか?」
白田「反省してる」
弁護士「被害者に対して、どう思ってますか?」
白田「悪かったと思います」
弁護士「秋田の施設に行ったら、頑張れますか?」
白田「はい」
弁護士「途中で家に帰りたくなったら、どうしますか?」
白田「そういうことはないです」
検察側からの質問です。
検事「今回のように、子供にイタズラしちゃったのは、何回?」
白田「2回」
検事「警察で、10回くらいやってるって言ってない?」
白田「ないです」
検事「どうして、こんな事件をおこしちゃったんだろう?」
白田「治したいと思ってます」
検事「どうやったら治せるのかな?」
白田「…」
検事「分からない?」
白田「分からない」
論告
本件は被告人が、若干6歳の男子児童の胸を揉んだり、自分の胸を揉ませた事案です。
自分に抵抗出来ない男児を狙っており、その対応は卑劣で悪質です。
動機に酌量の余地はありません。
成年女性に対する欲求が充たされないことから、抵抗出来ない男児で欲求を充たしており、その動機に酌むべき事情は見当たりません。
本件により、僅か6歳の男児が受けた衝撃は大きく、その行為が将来に影響をあたえることが危惧されます。
又、近隣住民にも大きな衝撃を与えており、結果も重大です。
被害者の親は、被告人の母親の謝罪文を送り返しており、その処罰感情は苛烈です。
6歳の子の親にとって、その処罰感情は当然です。
しかも被告人は謝罪文以外には、なんら慰謝の処置をとっておりません。
このような被告人が、施設で働き続けることができるのかは甚だ疑問です。
平成16年にも同様のことをしており、再犯の可能性は未だ高い。
以上諸般の事情を考慮し、相当法条適用の上、被告人を
懲役1年6ヶ月に処するのを相当と思料します。
弁論
一、本件は偶発的な犯行であること。犯行当時は、友人と遊ぶために公園に行ったのであり、偶発的におきた犯行です。
二、犯行が悪質ではないこと。暴行脅迫をあたえたわけではなく、なによりも胸を揉んだだけです。
三、障害があること。被告人は知的障害を持っていて、複雑なものや抽象的なものを理解できない。
四、謝罪に努めてること。被告人は謝罪を示している。残念ながら送り返されたが、その意思は伝えています。
五、今後の生活環境。作業所を辞めるまで、10年以上働いており、社会内で働くことは出来る。今回のことをうけて、話し合った上で、秋田の施設は受け入れることを確約しています。
六、両親の監督。今後は以前に増して監督に努めることを誓っております。
七、前科がないこと。過去に同種のものがあるが、再犯になってはいない。
以上、諸情状を考慮して、今回に限り、執行猶予の判決を賜るようお願いします。
最後の一言
白田「…」
判事「もうやらない?」
白田「2度とやらないようにします」
かなり前に記事にしたんですが、覚えてるでしょうか。
私の知ってる奴で、今は山形刑務所に居る、裁判での最後の一言で「精神鑑定お願いします」と言った奴の話です。
記事にした当時は書きませんでしたが、彼は知的障害をもっています。
彼は、無銭飲食をして裁判になり、執行猶予判決がでた2,3日後に家出をし、東京から東北の某県まで無賃乗車をして行き、そこで無銭飲食で捕まり、刑務所に行く事になりました。
この記事の被告人と凄い似てるんですよ。
顔じゃなくて、雰囲気や行動が。
彼はね、自分が知的障害者であることを理解し、それを自分に都合がいいように捉える人間でした。
無銭飲食で捕まった時も、自分が悪いことをしたというよりも、なんで他の店では大丈夫だったのに、スカイラークは警察に連絡するんだ!という逆切れをしてました。
彼の無銭飲食は、逃げません。
店の人がなにか言ってくるまで、その場でジッとしてるんです。
自分が知的障害者だから、許してもらえるだろうという計算です。
実際に、それで何度も許されてきました。
みなさんは、彼の障害の程度はたいしたことはないんじゃないか?と思うでしょう。
しかし、彼はこの被告人と同じような、いやむしろ変なことをしています。
好きになった女性に、この被告人は救急車を呼びました。
しかし、彼は好きになった女性に、プレゼントをしようと思い、代引きで家具やらケーキやら色々と送りつけました。
これは警察沙汰になったのですが、彼が言うには、「ただプレゼントをしようと思っただけ」だそうです。
まぎれもなく知的障害をもっています。
彼は今まで、何度も知的障害をもっているという一点だけで許されてきたのでしょう。
しかし、よく考えてほしいんです。
性犯罪や食い逃げなどをせず、立派に生きてる知的障害者が大多数です。
彼らとなにが違うのでしょうか?
やはり甘やかされて育ってきたかどうかでしょう。
知的障害をもっていようがいまいが、悪いことは悪いと、身をもって実感させないと、知的障害者であることを自分に有利に考え、なにをしても許されるんだと考える人間になってしまいます。
彼らはこう思うでしょう。
知的障害をもっているんだから、許されて当たり前だと。
私は彼らに逆切れされるでしょう。
でも少しはお前等のことも考えてるんだぞ。
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身近に居ます。グレーな障害者。障害者なんだろうけど、かなりずるがしこいです。頭良いですよ。とはいえ社会人としては無理なのでしょうが、たまに「本当は普通に働けるんじゃん?」と思うくらいです。だけど小学校中学年レベルなのかな。
その子は親がかなり厳しくしているからたまにずるい事言っても「お父さんに言うよ!」と言うと「あ、ごめんなさい!言わないで」と、素直ではあるけれど、障害児を持たない人間からすると大変です。変なところで頭が良いので気に入った人のデータは暗記できちゃったりすると思います。
この記事みて一番怖かったのが母親が笑ってたことかな・・・。
母親が笑った点からは、傍聴席から見てるかぎり、息子への愛情が伝わってきましたよ。
文章では分かりづらいですが、そんな笑い方でした。
山形刑務所にいる奴も、狡賢い奴でしたよ。
こいつは仕事もしてたんですが、職場の金を持ち逃げしてクビになりました。